AIを使える人と言われるEC実務者が、実際に変えた4つの動き

EC実務者がAI時代を生き残るために、今日から変えるべき4つの動き キャリア

AI時代に生き残るEC実務者の条件は、4つに集約される。①AIを実務で使い倒す②社内で最初に手を挙げる③あえて非効率な一次情報を取りに行く④AI報道に過剰反応しない。転職や資格取得より先に、今の担当業務の中で始められる。

  • AIに仕事を奪われるかどうかより、「使い倒す側に回れているか」が分かれ目になる
  • 明日から始められるのは新規事業ではなく、社内で誰も拾わない一次情報と二重管理を自分から拾うこと
  • 報道に一喜一憂するより、専門性の中身を自分の言葉で定義し直すほうが早い

朝いちばんに楽天RMSの受注一覧を開く。次にAmazonのセラーセントラルに切り替えて、同じ手順をもう一度なぞる。Shopify Adminで三度目。注文そのものは別物で、注文番号もステータスの呼び方も揃っていないのに、こちらがやる作業だけが3回同じだ。在庫引当のエラーを潰し、出荷指示を出し、夕方に伝票番号を登録する。この一日の中身を社外の人に説明するのは難しいのに、「AIで自動化できますよね」と一言で片付けられることは増えた。奪われるかどうかを議論する前に、自分の一日のどこがAIに置き換わり、どこが置き換わらないのかを、担当業務の粒度で確認したほうがいい。この記事はその確認作業の手順である。

結論:AI時代を生き残るEC実務者に共通する4つの動き

先に結論から書く。AI時代を生き残るために必要な動きは、次の4つに整理できる。いずれも転職や資格取得を前提にしていない。今の担当業務の中で今日から変えられるものだけを選んである。

# 動き EC実務での具体形 今日やること
1 AIを使い倒す 商品ページ初稿、問い合わせ返信の下書き、広告文の複数案出し 1工程だけ選んで、渡す情報を決める
2 言い出しっぺになる モールごとにバラバラのまま放置されている確認作業を自分から巻き取る 三度同じことをやっている箇所を書き出す
3 コスパ・タイパを捨てる 要約に頼らず、レビューと問い合わせを全件自分の目で読む 週1回30分の枠を取る
4 過剰反応しない 自分の専門性を工程名で言語化しておく 置き換わらない工程を3つ挙げる

この4つは、2026年8月18日時点で再生回数が100万回を超えているある動画が提示した打ち手を、EC実務の語彙に置き直したものだ。元の主張は業種を問わない一般論として語られている。一般論のままでは、朝の受注取込に何も起きない。だからここでは、4つそれぞれについて「EC実務でいうと何をすることか」「どの工程が対象か」「どこで失敗するか」を、画面名と作業名の粒度まで降ろして書く。

順番にも意味がある。1(使い倒す)は手を動かせば今日できる。2(言い出しっぺ)は1で得た実感がないと提案の中身が空になる。3(非効率をやる)は1と2で浮いた時間の使い道の話だ。4(過剰反応しない)は残りの3つをやっていれば自然に身につく態度で、逆に言えば何もしていない状態で「落ち着け」と言われても効かない。上から順にやるのが安い。

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この記事が扱う範囲と、扱わない範囲

先に線を引いておく。この記事が扱うのは「今の業務の中で、明日から自分の動き方をどう変えるか」だけだ。次の2つは扱わない。

なぜ分けるかというと、この3つは読むタイミングが違うからである。未来予測は年に1回、方針を考えるときに読むものだ。スキル一覧は学習計画を立てるときに読む。この記事は今週の動き方を変えるために読む。全部を1本に詰めると、どれも中途半端になって、読み終わったあとに手が動かない記事になる。

もう1つ、扱わないことがある。ツールの比較と選定だ。ChatGPTとClaudeとGeminiのどれがいいか、という問いは重要だが、この記事の4つの打ち手はどれを使っていても成立する。むしろツール選びから入ると、選んでいる間に何も始まらない。すでに会社で契約しているものがあるなら、それで始めていい。

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打ち手1:AIを使い倒す — EC実務でいう「AIとの会話力」の中身

「AIとの会話力を鍛えろ」は抽象的すぎて、そのままでは何もできない。EC実務に翻訳すると、これはどの工程で、どのデータを、どの粒度で渡すかを設計する力のことだ。プロンプトの言い回しを覚える話ではない。渡す材料を決める話である。

使い所は3つに絞れる

EC実務でAIが最初に効くのは、次の3工程だ。

  • 商品ページの初稿:型番・素材・実測サイズ・重量・想定使用シーンをAIに渡して初稿を出させ、人が薬機法・景品表示法・モール規約に照らして直す
  • 問い合わせ対応:モール内メッセージや問い合わせフォームの文面をAIに要約させ、既存の定型回答テンプレを当てる。クレームと返品理由が曖昧なものだけ人が書く
  • 広告文:商品タイトルとキャッチコピーを複数案出させ、CTR実績のある型に寄せて人が選ぶ

渡すデータの粒度で結果が変わる

ここが「会話力」の中身だ。楽天RMSの商品には、URLに使われる商品管理番号と、店舗側で採番する商品番号、そしてJANコードという別々の識別子が乗っている。AIに商品そのものを特定させたいのか、社内の在庫表と突き合わせたいのかで、渡すべきものは違う。全部まとめて貼り付けると、出力の中でどれを指しているのか判別できない文章が返ってくる。商品管理番号に自社のSKUの規則を持たせているかどうかで、CSVの一括更新のときに突き合わせが成立するかも変わる。ここを揃えていない店舗では、AIを入れる前段でまず対応表を作る作業が発生する。

もっと事故になりやすいのが、一次データを渡さずに書かせることだ。実測サイズも重量も素材構成も渡さずに「この商品の説明文を書いて」と投げると、AIは一般的な商品カテゴリの知識で埋めてくる。それをそのまま商品ページに載せると、モールの虚偽・誇大表示に関するガイドラインに抵触するリスクが立つ。返品理由が「思っていたものと違う」で埋まるのも同じ原因だ。AIは嘘をつこうとしているのではなく、渡していない情報を推測しているだけである。

Amazonの商品ページも構造が分かれている。A+コンテンツ(旧EBC)とテキストの商品説明文では、扱える表現も要件も別だ。A+は画像内の文字についての要件もある。「商品説明文を書いて」と一言で頼むと、どちらの器に入れるつもりなのかが決まっていない文章が出てくる。器を先に決めてから頼む。これだけで戻し作業が減る。

最初の一歩は工程を1つ選ぶこと

全工程で一斉に使い始めようとすると、どれも中途半端に終わる。1工程だけ選び、渡す情報の項目を固定し、出力を人がどこまで直したかを2週間記録する。直した箇所のパターンが見えたら、それは渡していない情報があるということだ。着手順の決め方そのものに迷うなら、EC業務でAIを最初に入れるべき工程の決め方に手順を書いた。

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打ち手2:言い出しっぺになる — 誰の担当でもない作業を巻き取る

「自分から手を挙げろ」も、そのままでは精神論で終わる。EC実務でこれが具体的な形を取るのは、新規事業の提案ではなく、社内で誰の担当にもなっていない突合作業を最初に巻き取ることだと考えている。

放置されやすいのはどこか

心当たりのある人が多いはずの箇所を挙げる。

  • 入金状況の確認手順がモールごとにバラバラで、同じ目的の作業を3画面で3回やっている
  • 在庫数を基幹側のCSVとモール側の在庫更新ファイルで二重に持っていて、どちらが正かがチームで共有されていない
  • 商品管理番号とモール別の商品番号の対応表が、担当者ごとのスプレッドシートに分かれて存在する
  • 月次の売上レポートを、広告側と受注側でそれぞれ別に作っている

どれも「困ってはいるが誰の担当でもない」種類の作業だ。だから誰も手を付けない。そして、この手の作業はAIとの相性がいい。表記ゆれの吸収、対応表の突合、フォーマットの変換は、まさに機械が得意な領域だからである。

提案が通る形と、通らない形

提案の中身を「AIを導入したい」にすると、たいてい止まる。予算・セキュリティ・誰が運用するかという3つの問いが同時に来て、答えられないまま持ち帰りになる。通りやすいのは順序が逆の提案だ。先に自分の担当範囲で試し、削れた時間を自分で計ってから、範囲を広げる許可を求める。たとえば「この商材の商品登録の下書きに、これまで1点あたり20分台の後半かかっていた。渡す項目を固定して初稿を出させ、規約チェックだけ人がやる形にしたら10分台の前半に落ちた。同じやり方を他の2人にも配りたい」という形なら、判断すべきことが1つしかない。

ただし、この数字は商材によってまったく変わる。仕様がメーカー資料で固まっている型番商材と、採寸表と素材の風合いを毎回書き起こすアパレルでは、そもそも元の作業時間が違う。手戻りも起きる。最初の1〜2週間はむしろ確認の時間が増えて、合計では遅くなることのほうが多い。だから比較するなら同じ商材カテゴリで、少なくとも2週間分にする。1点だけ速かった例を持って行くと、次の会議で別の商材を持ち出されて終わる。

ここで効くのが打ち手1である。実際に手を動かしていないと、この数字が出てこない。数字のない提案は「やってみたら」で終わり、やってみたら誰も見ていない、という結末になりやすい。

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打ち手3:コスパ・タイパを捨てる — ログに残らない情報を取りに行く

3つ目は前の2つと向きが逆になる。効率化した先で、あえて効率の悪いことを残すという話だ。矛盾しているように見えるが、理由がある。

要約は「多数派」しか返さない

問い合わせ履歴とレビューをAIに要約させると、たしかに便利な出力が返る。「配送に関する問い合わせが最多」「サイズ表記への言及が多い」といった具合だ。しかしこれは、件数の多い順に並べ直しているだけである。要約という処理の性質上、件数は少ないが1件あたりが重い声は、必ず埋もれる

EC実務でいう「重い声」は、たとえばこういうものだ。配送日時指定の画面で、モール側の表記と自社の出荷リードタイムの認識がずれていて、指定できると思った日に届かなかった、という問い合わせ。同じ商品でも入荷ロットによってサイズ感に個体差があり、リピーターだけが気づいている、という指摘。同梱している納品書の但し書きが、法人購入者の経理処理と噛み合っていない、という連絡。どれも月に1〜2件しか来ない。要約では「その他」に入る。しかし放置すると返品率とレビュー評価にじわじわ効く。

残すべき非効率の具体形

時間を使う価値があるのは、次のような作業だと考えている。

  • 問い合わせとレビューを週1回、全件そのまま読む:要約もタグ分類も通さない。30分でいい。読むのは「件数」ではなく「言い回し」である
  • 自社商品を自分で注文して受け取る:カゴに入れてから受け取るまでの画面と同梱物を、顧客と同じ順序で通る。カゴ落ちの原因は、ファネルの数字より梱包を開けた瞬間のほうに転がっていることがある
  • 倉庫と店舗に行く:WMSの画面では等価に見える2つのSKUが、現場では棚の位置も梱包資材も違う。出荷ミスの偏りは、その差から出ていることが多い
  • 卸先・実店舗の販売員に聞く:どの言葉で売れているかは、レビューよりも売場の説明のほうが先に持っている

これらに共通するのは、どこにもログとして残っていないことだ。ログに残っていない以上、AIには渡せない。渡せない情報を持っている人間は、当面のあいだ代わりが利かない。打ち手3は精神論ではなく、この単純な事実に基づいている。

なお、この打ち手は最も抽象度が高く、忙しい時期に真っ先に消える。週次のカレンダーに30分の枠として置いてしまうのが現実的だ。「時間ができたらやる」は、EC運営の年間カレンダーでは実質「やらない」と同義である。お買い物マラソンとスーパーSALEの準備が入る月に、時間ができることはない。

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打ち手4:過剰反応しない — EC実務の「専門性」を定義し直す

4つ目は態度の話だが、根拠のない精神論にしないために、事実から始める。

EC実務者は、すでに何度も仕様変更に対応してきた

思い出してほしい。モールのポイント制度が改定される。出品規約が変わって、これまで通っていた商品ページの表現が通らなくなる。決済まわりの仕様が変わる。プラットフォーム側が提供してきた機能そのものが終了し、代替への移行を求められることもある(具体的な終了時期や移行先は、各社の公式アナウンスを確認する必要がある)。この種の変更は、毎年どころか四半期ごとに来る。AIツールの登場・廃止よりも、モール仕様の変更のほうが頻度は高い。そしてEC実務者は、そのたびに業務フローを組み替えてきた実績がある。

「AIに仕事を奪われる」という報道への過剰反応が問題なのは、この実績を自分で忘れさせるからだ。実際に起きているのは、仕事が丸ごと消えることではなく、定型運用の自動化と役割の再定義である、という見方のほうが強い。商品登録、在庫チェック、レポート作成、FAQの一次対応。ここが自動化され、担当者の時間配分が変わる。

では、残る「専門性」の中身は何か

抽象的に「専門性」と言っている限り、不安は消えない。EC実務でいう専門性は、少なくとも次の3つに分解できる。

中身 具体的に何ができることか なぜ置き換わりにくいか
仕様変更の翻訳 モール規約の改定を読み、自社のどの工程・どのCSV項目に影響するかを特定できる 影響範囲は自社の運用構造に依存し、外部からは見えない
実質粗利の計算 販売手数料・ポイント原価・クーポン原価・送料を反映した粗利でセールを設計できる 数字の出所が複数画面に散っており、前提の置き方に判断が要る
例外の一次判断 キャンセル・返品・クレームで、どこまで受けてどこから断るかを線引きできる 判断の責任を引き受ける主体が要る

3つ目が特に大きい。AIは提案を出せるが、返品を受けると決めた責任を負うことはできない。責任を引き受ける役回りに回るとは、この線引きを自分の名前でやるということだ。そして、これは打ち手2の「言い出しっぺになる」と同じ筋肉である。

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この話が前提にしていないこと — 業態で代替の進み方は変わる

ここまでの4つは、業種を問わない一般論として語られたものをEC実務に翻訳したものだ。翻訳した以上、翻訳しきれない部分も書いておく。ECといっても業態によって、自動化が進む速さはまったく違う。同じ「EC担当者」でも、置かれている状況は同じではない。

代替が早く進みやすい条件

おおまかに言うと、次の条件が重なるほど定型運用の自動化は早く進む。断定できる話ではないので、自分の担当業務に当てはめる形で読んでほしい。

  • 受注件数が多く、1件あたりの単価が低い:1件ずつの個別判断が発生しにくく、処理がルール化しやすい
  • 型番商材で、商品仕様がメーカー側から供給される:商品ページの原稿に自社固有の一次情報が少なく、生成の材料が揃っている
  • 問い合わせの内容が配送状況・在庫確認に偏っている:一次対応がFAQで閉じやすい
  • 販売チャネルが1つに寄っている:モール横断の突合作業が発生せず、工程がそのまま自動化の単位になる

逆に、受注1件ごとに個別の判断が要る業態(受注生産、法人向けの見積対応、サイズ交換前提のアパレル、規約が厳しい商材)や、問い合わせが感情を含む交渉になりやすい業態では、同じ速さでは進みにくい。定期通販の解約引き止めのように、判断そのものが売上に直結する工程も同様である。

自分の担当業務を1分で見立てる

次の3つに答えると、おおよその位置が出る。

  1. 直近1ヶ月の自分の作業時間のうち、手順書に書ける作業は何割か
  2. その作業のうち、判断が入るのは何割か(判断が入るとは、同じ入力でも状況で答えが変わるということ)
  3. 自分しか知らない情報を使っている作業は、具体的に何か

1が高く2が低いほど、代替は早く進みやすい。3が挙げられないなら、それは打ち手3を始める理由になる。ここで重要なのは、順位付けではなく自分の位置を数字で持っておくことだ。位置が分かっていれば報道に揺さぶられないし、位置が分からないままだと、どんな報道にも等しく不安になる。

そのうえで、いま自分の担当業務が「手順書に書ける作業が大半で、判断の入る余地が少ない」側に寄っていると感じたなら、今の延長線上で手を動かすだけでは追いつかない可能性がある。その場合は、業務の外側で体系的に学ぶ選択肢を一度検討してみてもいい。

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よくある質問

4つのうち、どれから始めればいいですか

打ち手1(AIを使い倒す)からで問題ない。工程を1つ選び、渡す情報の項目を固定して2週間続けるだけでいい。打ち手2以降は、1で手を動かした実感がないと中身が空になる。逆に言えば、順番を飛ばして「言い出しっぺになろう」から始めると、提案に数字が乗らず通らない。

資格を取ったり、転職したりする必要はありますか

この記事の4つは、いずれも今の職場で今日から始められるものとして選んである。資格や転職を否定しているわけではないが、順序としては後になる。今の担当業務で何をどう変えたかを説明できる状態が先にあると、資格も転職も判断材料が増える。逆にその状態がないまま動くと、選ぶ基準を自分で持てない。

会社が生成AIの利用を禁止していて、そもそも触れません

その場合でも打ち手2〜4は動く。特に打ち手2は、二重管理の箇所を書き出して整理する作業そのものが価値になる。AIを使わなくても、対応表の一元化や手順の標準化は成立する。また、禁止の理由が顧客情報の外部送信にあるなら、氏名・住所・電話番号を渡さない形で扱える工程はどれかを整理して示すこと自体が、打ち手2の提案になる。ただし社内規程とセキュリティポリシーの解釈は会社ごとに違うので、実施前に必ず自社のルールを確認してほしい。

AI報道に不安を感じるのは、そんなに悪いことですか

不安を感じること自体は問題ではない。問題になるのは、不安の対象が漠然としたままで、行動に変換されないことのほうだ。「AIに仕事を奪われる」ではなく「自分の作業時間のうち、手順書に書ける作業が7割ある」まで具体化できれば、それは不安ではなく現状の把握になる。この記事の見立て3問は、そのための道具として置いてある。

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最後に、今週やることを1つだけ決める

4つ書いたが、同時に始める必要はない。今週やることは1つでいい。担当している工程を1つ選び、AIに渡す情報の項目を紙に書き出す。それだけで、打ち手1の入口には立てる。

EC実務の知識と、AIを使う側の設計。この2つを両方持っている人は、まだ多くない。現場の工程を知っているからこそ、何を渡せばいいかが分かる。順序としては、現場の知識のほうが先にある。そこはすでに手元にあるものだ。

次に読むなら、目的別に3本ある。何を学ぶかを決めたいならEC担当者がAI時代に学ぶべきスキル、どの工程から着手するかを決めたいならEC業務でAIを最初に入れるべき工程の決め方、業界全体の見通しを確認したいならECバックオフィスの仕事は2030年までにどう変わるのかを選ぶといい。

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