社内で「AIをうまく使えている人」と「使えていない人」の差を見ていると、実はその多くが、地頭でも専門知識でもなく、プロンプトの書き方の差でしかないと感じることが増えた。
「詳しく教えて」だけ入力していないか
うまく使えていない人の入力を見せてもらうと、共通して短い。「これについて教えて」「いい感じに書いて」——これだけでは、AIも当たり障りのない一般論しか返せない。出てきた答えが微妙だと、「AIは使えない」という結論になりがちだが、原因はAI側ではなく、質問の粒度にあることがほとんどだ。
良いプロンプトに共通する3つの要素
再現性高く良い出力を引き出している人のプロンプトには、共通する要素がある。
1つ目は役割の指定だ。「あなたはEC運用歴10年のプランナーだ」のように、誰として答えてほしいかを伝える。
2つ目は条件の明示だ。文字数、トーン、避けたい表現などの制約を先に伝えておく。
3つ目は出力形式の指定だ。箇条書きなのか、表なのか、見出し付きの文章なのか、欲しい形をあらかじめ示しておく。
この3つを押さえるだけで、出力の質は体感で大きく変わる。
EC業務でそのまま使える具体例
商品説明文なら、「ターゲット層」「訴求したい機能」「NGな表現」「文字数の上限」を先に伝える。問い合わせ返信の下書きなら、「これまでのやり取りの要約」と「返信で伝えたい結論」を渡してから書かせる。レポートの要約なら、「誰に向けた要約か」「何文字程度か」「数字は残すか丸めるか」を指定する。どれも特別な技術は要らない。毎回同じ型を使い回すだけでいい。
プロンプトは才能ではなく、フォーマット
プロンプトが上手な人は、生まれつきAIとの相性が良かったわけではない。役割・条件・出力形式という型を持っているだけだ。この型は誰でも今日から真似できる。逆に言えば、これを知らないまま「AIは使えない」と評価されているとしたら、それはかなりもったいない話だ。

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